顧問を務める一般社団法人大阪ビルメンテナンス協会の令和6年賀詞交換会にご招待を頂き出席させて頂きました。会場のホテルニューオオタニ大阪には多くの会員企業の皆さんが参加され、冒頭に能登半島地震の被災者のための黙祷を行い、人手不足の厳しい本年ですが元気よいスタートを切りました。





隣町の京都府八幡市橋本にある旅館「橋本の香」の館内が見学できるので行ってみました。「橋本」は、江戸時代に京街道の枚方宿と淀宿の間に設けられた「間の宿」で遊里として栄え、昭和初期の最盛期には80軒以上の遊郭があったそうです。当時の面影を残す町並みは、映画「鬼龍院花子」のロケ地にもなりました。その一つの「橋本の香」は築86年の「三桝楼」。満州生まれで33年前に来日し帰化したオーナー政倉莉佳さんが、日本建築の美しさに衝撃を受け保存しなければと買い取り昨年10月に旅館として再建されました。1階が当時の家主の居宅。2階16部屋が客室。色とりどりのガラスやステンドグラス、欄間の透かし彫り、タイルをふんだんに使い独特の装飾が施されて妓楼建築がそのまま残されていました。
10月に一般開館する枚方市総合文化芸術センターを常翔学園校友会枚方支部の皆さんと視察させて頂きました。京阪電鉄枚方市駅から徒歩5分の立地で、旧市民会館の建て替えに伴うもので平成10年完成予定が財政難でこのたびのオープンとなりました。大ホール1468席、小ホール325席、イベントホール200席、美術ギャラリーなど整備し、新たな音楽や演劇など文化芸術の殿堂と期待されています。担当者からオケピット、セリ、音響設備など舞台装置などバックヤードを中心に視察させて頂きました。壁面に美濃焼のレンガと木材をふんだんに使い温かみと重厚さを感じます。また多用したガラス張りが開放感をよび分かりやすい動線の建物です。
豊岡市の重要伝統的建造物群保存地区にある「出石永楽館」に立ち寄りました。「出石永楽館」は、1901(明治34)年に染物商人の小幡久次郎氏により建設された近畿地方に現存する最古の芝居小屋。当時は、歌舞伎、剣劇などが上演されましたが、戦後は映画上映が中心となったが、それもテレビの普及で1964(昭和39)年に閉館。その後、再生の機運が高まり、豊岡市により2008年に復元されました。普段は見られない廻り舞台、奈落、花道、すっぽん(セリ)などの舞台裏を見学させて貰いました。木造2階建瓦葺き延べ面積610.89m(1階427.81m、2階183.08m)