巨大なレリーフ「糸車の幻想」

大阪地下鉄「堺筋本町駅」の交差点南西角の大阪商工信用金庫本店ビルの2階に、フェニックス・モザイク「糸車の幻想」という巨大なレリーフがあります。これまで毎月、会議で訪れる駅ですが、まったく知らず建築家・安藤忠雄氏が保存の提案をしたとお聞きして始めて見学しました。
1961年に東洋紡がこの場所にビルを建設する際、屋上に繊維産業の街・船場をイメージさせるため建築家の今井兼次氏に依頼して制作されました。糸車をモチーフに陶磁器の破片で幅18㍍高さ12㍍のモザイクに組立てた作品です。2017年6月に安藤氏の設計で建て替えたときに、大阪商工信金が提案を受け大阪の歴史的資産を再生保存されたものです。本町通り側からも見えますが、専用階段で上がれいつでも開放されています。

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太閤園で名残惜しい会

本年6月末日をもつてコロナ禍の影響で廃業することになった藤田観光の太閤園淀川邸(大阪市都島区)で、自衛隊関係者の方とプライベートの「名残惜しい会」を行いました。
これまで諸会合で心のこもった接遇をして頂いたことに感謝をするため、あと何度か利用したいと思います。庭園の桜が満開ですが、来年は見られなくなるのは残念です。しかし、藤田美術館は来年オープンするそうです。

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子供の夢を作り続けた宮本順三記念館

私たちの年代なら誰もが知っている江崎グリコのオマケ付き菓子。どんなオモチャが出てくるのか、ワクワクしたものです。そのデザインを手がけてきたのは宮本順三さん。制作数は約3000種類にのぼり、生涯、子供の夢を作り続けた偉業を讃え東大阪市の八戸ノ里駅前に「宮本順三記念館」が設置されています。 1978(昭和53)年、宮本さんのご家族と一緒に台湾旅行をしていましたが、当時は宮本さんのことがわからず、最近になって同一人物と知り記念館を訪問。親族で学芸員の磯田武士さんが案内してくれました。 宮本さんは、2004年に亡くなられましたが、35(昭和10)年江崎グリコに入社。創業者の江崎利一に菓子に玩具のおまけを付けることを提案し玩具のデザイナーとなられた。戦後、江崎グリコを退社されても97年までグリコのおまけを作り続けられました。 宮本さんの語録には『小さなネズミがうんと大きくなると子どもは喜びますが、大きな象が豆粒になるともっと喜びます。上等のおもちゃなら百貨店やオモチャ屋にいくらでも売っています。金では買えない小さなおもちゃを造ろうと思うたんです。小さいけれどもちいさいものはかわいいし子どもは元来、ちいさなものに味方します。それに次々集めていくことを喜ぶんです』とあり、終生、子供に夢と希望を与え続けた宮本さんに敬意を表します。

オマケ付きオモチヤのコレクション
世界各国から収集されたオモチャ
グリコ創業者の江崎利一氏からの感謝状
右手前が宮本ご夫妻、後ろ右は次男、隣が鈴木、左端が次女
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