芝居小屋「出石永楽館」

豊岡市の重要伝統的建造物群保存地区にある「出石永楽館」に立ち寄りました。「出石永楽館」は、1901(明治34)年に染物商人の小幡久次郎氏により建設された近畿地方に現存する最古の芝居小屋。当時は、歌舞伎、剣劇などが上演されましたが、戦後は映画上映が中心となったが、それもテレビの普及で1964(昭和39)年に閉館。その後、再生の機運が高まり、豊岡市により2008年に復元されました。普段は見られない廻り舞台、奈落、花道、すっぽん(セリ)などの舞台裏を見学させて貰いました。木造2階建瓦葺き延べ面積610.89m(1階427.81m、2階183.08m)

【廻り舞台】直径6.6㍍の床を人力で舞台を転換します。舞台の一部が上下する「セリ」も人力で、役者の出入りに使用します。花道にも「すっぽん」という小型の「セリ」もあり、主に幽霊や妖怪が登退場する時に使われるそうです。
【太夫座と囃子場】舞台上手の小部屋の上は、義太夫の演奏者の太夫座。下は、三味線や太鼓などの囃子場。演奏時は、前方にせり出す構造です。
【ぶどう棚】舞台天井に丸竹を縄で格子状に組んだもので、幕を吊ったり上から雪や花吹雪などを散す装置。役者が宙吊りできる仕掛けもあります。
日本最古と言われる時計台
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