日米安全保障問題シンポジウム

会場となった駐大阪・神戸アメリカ総領事館

会場となった駐大阪・神戸アメリカ総領事館

駐大阪・神戸アメリカ総領事館とパシフィックフォーラム(在ホノルル)主催の「日米安全保障問題シンポジウム」が、10月9日に駐大阪・神戸アメリカ総領事館5F多目的ホールで開催され参加しました。
スピーカーは、ブラッド・グロッサーマン(パシフィック・フォーラムCSISエグゼクティブ・ディレクター)、グラント・ニューシャム(日本戦略研究フォーラム上席研究員)、香田洋二(ハーバード大学アジアセンター上席研究員、退役海将)、辰巳由紀(スティムソン・センター主任研究員)。
日米防衛協力の新ガイドラインをメーンに、日米同盟の役割を日米両国からみた同時通訳付の議論でした。香田氏は元自衛艦隊司令官、ニューシャム氏は元米海兵隊大佐出身で防衛現場の意見に注目しました。ニューシャム氏は、「米国は、安保条約で多大な負担をしてきた」。「日本は防衛費を増大すべき」。「東日本大震災の『ともだち作戦』に参加したが、現地では冷たい目で見られた」と日本に対しては厳しい見方をされていました。
そこで、①国会の集団的自衛権で自衛隊派遣には国会承認が必要になったがどう思うか。②日本の防衛費増大の具体的な内容は。③海上自衛隊と海上保安庁の役割の3点を質問しましたが、①答弁無し、②ハードでなく自衛隊員の厚遇に。金額は国民が決めるべき、③尖閣列島の海保派遣はグレーだ(香田氏)と発言されたが、いずれも“個人の立場“の意見と断りがありました。しかし、1951年以降、米国が日本の防衛費を負担してきた故に経済成長がある。これからは米国とは防衛において相互負担(パートナーシップ)を求めていると感じました。平和安全法制成立のタイミングで、日米同盟のあり方の議論は大切なことで、引き続き勉強したいと思っています。

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