藁葺き屋根の「洞ケ峠茶屋」

帰宅ルートで、国道1号線の枚方市(大阪府)と八幡市(京都府) の境界に、築100年以上の藁葺き屋根の「洞ケ峠茶屋」があります。都会のど真ん中に江戸時代にタイムスリップしたような風情なのですぐに分かります。
この店はご夫婦でソバやウドンを出されていますが、「ぼた餅」が看板商品です。口に入れた時、粒あんのほどよい甘みと粒を残したモチ米の食感が絶妙で素朴な美味しさが味わえます。しかもビックリのジャンボサイズで2個420円。だから「ぼた餅」だけを買いに来る人が多く人気です。私もたまに寄ります。
もうひとつ、ここは「洞ヶ峠を決め込む」という語源となった場所。天正10(1582)年の本能寺の変で、羽柴秀吉と明智光秀が山崎で対峙した時、筒井順慶が、この洞ケ峠に兵を進め戦況を見て有利な方へ味方しようとしたことから日和見の代名詞となりました。実際には順慶本人は大和の居城におり洞ヶ峠にはいなかったとも言われています。