大阪・黒門市場に期待

大阪・黒門市場商店街の方からの経営相談で久しぶりに黒門市場を訪問しました。10年ほど前からインバウンドで、平日の朝から大賑わいでしたが、新型コロナウイルス感染の影響で今ではその面影もありません。
私にとって、黒門市場は、高1の夏、魚屋さんにアルバイトをした思い出の場所。当時の顧客は、ミナミの飲食店が大半で、あとは近所の方で、下町の人情が漂う親しみのある街でした。淋しい限りです。
アジアの観光客で人気の心斎橋や道頓堀が近いこともあり、黒門市場にも訪日客が急増。ステーキの立ち食いメニューなどこれまでの顧客よりも訪日客をターゲットにしたため、大阪の台所としての黒門市場の食文化が失われ、日本客の足が遠のき今回のような結果になったと思います。
コロナ禍が治まれば、インバウンドが戻ってくるでしょうが、京都の錦市場や金沢の近江町市場のような地域との密着をベースにしながら観光客を受け入れる装置づくりが必要です。